やわらかに、でも残酷に喪失していく。
2005年3月29日 映画
誰も知らない / 是枝裕和
この映画はカンヌで注目されたことで知ったのだが、もともと是枝さんの作品は「ディスタンス」で観ていたこともあって、これは観なきゃと思っていたわけだけど、劇場まで足を運んでも時間が合わなかったりして、やっとDVDで観ることができた。
率直に言って、この作品は多くの人に観られないといけないと思った。決して面白いという表現は適さないであろうが、感じる部分はおおいにある。
ここからは少しストーリーにも触れるので、観ていない人はとばしてください。
まず徐々に生活の質が損なわれていくことになんとも言えない気分がこみ上げてきた。こんなことがあっていいのかという怒りとか、辛い中でも笑っている子供たちへの悲しみだったり。
あとは建築的な捉え方になってしまうかもしれないが、4人の子供たちが社会的に全く認知されていなかったことに驚くと同時に、都市構造に決定的な欠落があるような気がしてならない。という僕自身も隣の住人の顔も知らない。
インターネットの普及で距離的に遠い人間とも容易に繋がれるようになったが、一番近くに住んでいる人間を全く知らない。物理的距離がほとんど意味をなさなくなってきていることは明らかである。
この問題がこの映画の元になった事件を起こしたとは言えないけど(なにしろ事件は16年ほど前であるし)、どちらにしても都市に住む日本人が必要以上のプライバシーの確保に慣れてしまったのは事実だろう。
この状況の解決方法なんて簡単なものじゃないけど、放っておくことはできない問題じゃないかと思う。
いつも付きまとう問題、「コミュニティ」という名の問題。
ホントどうしたらいいのだろう。
建築だけで解決できるなんてことも思わないが、コミュニティというのは建築にとって大きな問題として捉えられている。
だからこの映画は痛烈に心に響いた。
諦めたくない。
そして何よりも強く思ったこと。
自分の家庭というものに対する責任。
まだ先だけど、絶対に幸せな家庭を築こうと強く思った。
案外1人1人のこういった考えが上記の問題を解決するキーになるかもしれないな。
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ニケはバイトの飲み会に出かけた。たまには楽しんでおいで。
一緒に住んでもう2週間経った。大学が始まるときには別々の生活に戻るから、あと少しの期間限定同棲を楽しもう。
この生活を支えてくれて、いろいろありがとう。
この前書いたとおり、昨日今日で小旅行に行ってきた。
ほんといい宿で大満足。
まず部屋にお風呂が付いてること。それも窓が大きいので、開放すると露天ぽくなるし。少しお湯が熱かったけど、そこは愛嬌。
部屋自体も木がふんだんに使われていて、いい感じ。もう少し時間が経つと木の雰囲気も変化していって、部屋の感じも変わるのかもしれない。
料理は質・ボリューム共に満足。あんなに太い海老の天ぷらを食べたのは初めて。健康にも良さそうだった。
そしてDVDは借り放題。多すぎて選べないくらいあるし。今回レビューした「誰も知らない」ともう1本「猟奇的な彼女」を観た。これも後々レビューする機会があればしようと思う。
季節が違うとき、年月が経ったとき、また来てみたい。
帰りは区の図書館に寄った。大学にはない本を4冊借りた。ホントに図書館はありがたい。
帰ったら色々疲れていたらしく、お昼寝タイム。寝すぎた。
想い出に残る1泊2日。
何かに感謝せざるを得ない。
この映画はカンヌで注目されたことで知ったのだが、もともと是枝さんの作品は「ディスタンス」で観ていたこともあって、これは観なきゃと思っていたわけだけど、劇場まで足を運んでも時間が合わなかったりして、やっとDVDで観ることができた。
率直に言って、この作品は多くの人に観られないといけないと思った。決して面白いという表現は適さないであろうが、感じる部分はおおいにある。
ここからは少しストーリーにも触れるので、観ていない人はとばしてください。
まず徐々に生活の質が損なわれていくことになんとも言えない気分がこみ上げてきた。こんなことがあっていいのかという怒りとか、辛い中でも笑っている子供たちへの悲しみだったり。
あとは建築的な捉え方になってしまうかもしれないが、4人の子供たちが社会的に全く認知されていなかったことに驚くと同時に、都市構造に決定的な欠落があるような気がしてならない。という僕自身も隣の住人の顔も知らない。
インターネットの普及で距離的に遠い人間とも容易に繋がれるようになったが、一番近くに住んでいる人間を全く知らない。物理的距離がほとんど意味をなさなくなってきていることは明らかである。
この問題がこの映画の元になった事件を起こしたとは言えないけど(なにしろ事件は16年ほど前であるし)、どちらにしても都市に住む日本人が必要以上のプライバシーの確保に慣れてしまったのは事実だろう。
この状況の解決方法なんて簡単なものじゃないけど、放っておくことはできない問題じゃないかと思う。
いつも付きまとう問題、「コミュニティ」という名の問題。
ホントどうしたらいいのだろう。
建築だけで解決できるなんてことも思わないが、コミュニティというのは建築にとって大きな問題として捉えられている。
だからこの映画は痛烈に心に響いた。
諦めたくない。
そして何よりも強く思ったこと。
自分の家庭というものに対する責任。
まだ先だけど、絶対に幸せな家庭を築こうと強く思った。
案外1人1人のこういった考えが上記の問題を解決するキーになるかもしれないな。
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ニケはバイトの飲み会に出かけた。たまには楽しんでおいで。
一緒に住んでもう2週間経った。大学が始まるときには別々の生活に戻るから、あと少しの期間限定同棲を楽しもう。
この生活を支えてくれて、いろいろありがとう。
この前書いたとおり、昨日今日で小旅行に行ってきた。
ほんといい宿で大満足。
まず部屋にお風呂が付いてること。それも窓が大きいので、開放すると露天ぽくなるし。少しお湯が熱かったけど、そこは愛嬌。
部屋自体も木がふんだんに使われていて、いい感じ。もう少し時間が経つと木の雰囲気も変化していって、部屋の感じも変わるのかもしれない。
料理は質・ボリューム共に満足。あんなに太い海老の天ぷらを食べたのは初めて。健康にも良さそうだった。
そしてDVDは借り放題。多すぎて選べないくらいあるし。今回レビューした「誰も知らない」ともう1本「猟奇的な彼女」を観た。これも後々レビューする機会があればしようと思う。
季節が違うとき、年月が経ったとき、また来てみたい。
帰りは区の図書館に寄った。大学にはない本を4冊借りた。ホントに図書館はありがたい。
帰ったら色々疲れていたらしく、お昼寝タイム。寝すぎた。
想い出に残る1泊2日。
何かに感謝せざるを得ない。
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