村上龍の本はあまり読んだことなかったが、これはやばいと思った。とにかく様々な単語が出てくるので、作品の細部を理解することは知識の足りなさで厳しい。しかし大筋に流れているものが一貫しているために非常に惹きつけられる。

自己と破壊を感じた。徹底的なまでの自己探査。異常な破壊。

自分の存在とはなんなのか。誰しも一度は考えると思う。しかしこれは答えのない問題を解いてるようなものだ。存在の意義を見出すために自分の必要性を他者に求める。ここで重要なのは「必要」という言葉だと考えられる。「必ず要す」。そんな存在がいるのだろうか。

自分が必要ないと感じた瞬間に破壊の兆しが芽生えるのではないか。人間は破壊することで生きてきた。「生きる」のと「破壊する」ことは同じことにさえみえてくる。

しかし「生まれる」ということは破壊ではなく生産だ。「生産」と「破壊」。人間は生まれるとき既に、生産と破壊の糸に絡まって生まれてくるのかもしれない。

もう20年も前の作品だが、現在にも通じていると思う。むしろもっと感じ取りやすい時代かもしれない。

と難しく語ってみたが、けっこう根底をついてるかもと思わせる作品だと思った。人間を考える上で、一つのメタファーとして捉えらるのではないか感じた。

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作品作りで大忙し。朝の5時まで大学で作業して、帰って寝て、起きて今は自宅作業。もうすぐまた大学行って作業。ホントは寝る時間なんてないんだけど、5時間くらいは寝るようにしてる。また体壊すの恐いので。

日記書いてる場合じゃないけど、足跡は残したいので書いておく。けっこう強い意志がないと書けないと思った。

コインロッカー・ベイビーズ読んで、作るという意味をもう一度考え直した。どこまでいっても建築は人間のためのものだ。生産と破壊を端的に表してるようにも感じる。「豊か」という言葉は非常に危険だなと感じてる。何に対しての「豊か」か。

基本的に人は人というアイデンティティを超えれられないと思ってる。それでももっと包括的に何かできないものかと思考がうろうろしてる。

お腹すいた。昼食を考えることすらめんどくさい自分。食に楽しみを見つけられなくなったら、けっこうやばい。

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